2010.5.27

鳩山氏をかばう

有川雄二郎

 

飛鳥の楽天世界遺産劇場が終わりました。
5000人の入場者が3日間も続いたのは初めてであり、奈良県や明日香村などの行政をはじめ警察、消防、近鉄、奈良交通(バス)、ジャニーズ様,オーガスタ様、グラシアス様という事務所様、仲間のインパクト、多分仲間のグリーンズ、ビーイング、ユナイト、ぴあ、そして強力な助っ人朝日新聞社奈良総局の馬場さん明日香村の藤田さんとの、胡蝶蘭のように美しく咲いた3人中年男の友情(熟れきったものですだ)。ともかく、たくさんの人の御協力なしには、できなかった。ありがとうございます。
今はほっとしており、そこで少し余裕ができたところで、ゆったりと世間を見回してみると、鳩山さんの評判がすごく悪い。
私は、人から大いに嫌われており、自覚しているだけで累積700人ぐらいに嫌われている。私のほうが感知しないだけで、「我慢しているけれど、本当はあなたが嫌いなの」という人たちは、およそこの5倍はいると思われるので、結局4000人くらいから嫌われていると思う。どうだ、この数字は、すごいだろうと、平生から人に自慢していたが、鳩山さんにはあっさり抜かれてしまった。朝の5時30分からですよ、みのもんたのニュースショーの冒頭から、写真入りで「あきれましたねー」と、眠い目をこすりながらみの氏に叱られ、それから続くどの番組でも、自分のことを棚に上げたつまらぬ出演者に「こんな首相をいただくのは、本当に恥ずかしい」と亡国の首相よばわりされ、以後、昼も夜も夜中のニュースまで、1日17時間時間、どこかの局で悪口を言われ続けている。ちなみに、テレ朝のニュースショーでは、ちょっと前まで、「こんばんわ、古舘です。春とは思えない寒さですね」といってたのが、「こんばんは、古舘です。今日も、鳩山さん。こんなことでいいのでしょうか?」と鳩山さんの悪口は時候の挨拶代わりとなってしまった。

 

私は、実は、鳩山さんには恩義があるのだ。これだけ悪口を言われているとなると、論点はともかく、恩返しの観点から鳩山さんをかばわなければならない。

 

恩義というのは、こういうことだ。飛鳥の世界遺産劇場の準備期間中にいろいろ辛いことがあった。お金が絶望的に足りない、無数の要求が、それも叱責に近い口調の要求が無数の人たちから寄せられ、それが解決できなければ、幕があかないと思われるけれど解決はできず、いたずらに日数は過ぎていき、苦悩にさいなまれていた。そんなとき、唯一の救いは、「何だこんなことぐらい。鳩山さんの身にもなってみろよ。」と、自分に言い聞かせることだった。「そうだよな、鳩山さんの境遇に比べれば、屁みたいなものだ、何のこれしき」と自分に言い聞かせると、かなり気が軽くなり、救われたことが何回もあった。(これが「小沢さんの身にもなってみろよ」と言い聞かせても、気は軽くならない。逆に、「いいな~、小沢さんは。秘書や子分に『ばか、お前が責任をかぶれ』と怒鳴れば済むのだから。私にはかぶせる子分がいない」)

 

そういうわけですから、これから鳩山さんをかばいます。
口先だけ、リーダーシップがない、沖縄の人の心が読めない、成算もないことを思いつきで言う、アメリカからも評判が悪い、鳩山さんはこれらの諸点が非難をされている。何よりも成果を出していない。しかしながら、私たちは結果はどうでもいい、やってみようという気持が大切なのだ、と教わってきた。学校で、「一生懸命やってみなさい、結果は悪くても、やろうとした気持ちが貴い」ということを一貫として教えられた。テレビドラマでもそうだ。失恋しても、仕事に失敗しても、「気にするな。もう1回チャレンジすればいい。それでだめならもう1回やってみろ。見ろよ、夕焼けがやけにきれいじゃないか」ということで終わる。つまり、結果はどうでもいい、気持ちが有り難い、というのが戦後日本の黄金律なのだ。結果や勝ち負けにこだわるのは、汚い奴、とされている。会社でも、学校でも、スポーツでも、「気持ちが大事」は適用される黄金律なのだ。鳩山さんはその黄金律に沿って行動をしたのだ。国民は、「その気持ちがうれしいじゃないか、結果はともかく」と喜ばなければならないのである。

 

そもそも沖縄県民にのみかかっていく重い負担、いっぽうで基地は沖縄でなくてはならないという矛盾を解決するのは、大変なのである。しかし実は、私には腹案がある。鳩山さんが聞いてきたら教えてあげようと思う。それは、1年ごとに、各県持ち回りで沖縄に引っ越すのである。全国民が代り番こに、沖縄に住むのである。これは景気浮揚にも、JAL救済にも効果があると思う。