2010.12.27

朦朧の新春

まどろみて 元日の午後の 寒さかな

 

年をとると加齢臭が増すだけでなく、忘却力も増し、買い物でも10品買うべきを、一つ二つしか思い出さず、メモに書いても書いたこと自体を忘れ、まれにメモしたことを覚えていても、メモのありかを忘れてしまう。仕方がないうろ覚えの一つ二つを買い、しかしレジでお釣りを忘れ、あろうことか買ったものも忘れて、これじゃ店にただ金を置いてきただけの話。話もそうだ、自慢話、駄ジャレ、小言など、同一人物に対して繰り返し、相手が既に聞いた旨を申し出ないときは5回は繰り返す。現在、私の忘却力は次のステージに達し、今の自分が、そもそも不幸か幸福かが分からない状態。よく考え抜いてみると、そう、不幸なのだ、年末に凶々しいことが起きたんだ。しかし待てよ、そのあとそれを打ち消すようなハッピーなことがあったはずだが、それが何なのか思い出せない。勘違いかな、じゃ、とりあえず不幸なんだな、私は、それではやけ酒にするか。それより、このようにダラダラと文を書いているが、今書いているのは何だろうか、酒の上の失態の謝罪を書いている気もするが、子供への訓戒をのような気もする、あ、そうか、暑中見舞いを書いているのか。
社員は私が忘却爺になったことをいいことに、「社長は了解したじゃないですか」「立て替えた昼飯代、返してください」「今月の給与、貰っていません」と私を嬲るのだが、彼らに良き未来はないだろう。それはさておき、やがて、生きているか死んでいるかも忘れ、これすなわち解脱ということ、めでたきこと限りなし。